【コーヒーは農作物】コーヒーの栽培から出荷まで

コーヒーの実 Seed

あなたが今飲んでいるコーヒーはどのような手順を経ているか知っていますか?

普段あまり気にするようなことではありませんし、知らなくても困ることはないでしょう。

しかしながら、コーヒーの栽培手順や産地の気候などは大きくコーヒーの味につながってきます。

より自分の理想のコーヒーにたどり着くためにコーヒーの生産背景についてみていきましょう。

本記事の内容

  • コーヒーノキについて【植物的観点】
  • コーヒーノキのサイクル
  • 【解説】コーヒーチェリーの構造

コーヒーノキについて【植物的観点】

コーヒーの花

「コーヒーノキ」と聞いてもあまりなじみのない単語かもしれません。

実は「コーヒーノキ」の植物の種子が私たちがよく見るコーヒー豆になるのです。

MEMO

「コーヒーノキ」・・・

アカネコフィア属(コーヒーノキ属)の常緑樹。3~5年ぐらい成長すると1年に一度ジャスミンを思わせる香りの白い花を咲かせる。その後コーヒーチェリーと呼ばれる果実が実る。種子は果実の中に通常2つ入っている(コーヒー豆となるもの)。コーヒー栽培用の樹木は高さが3.5mほどになる。また、小さいうちは観葉植物としても人気がある。

一般的に広くコーヒーとして飲まれているアラビカ種でもう少し見ていきましょう。

コーヒーノキってどんなところで栽培されてるの?

コーヒーノキは熱帯または亜熱帯の地域(北回帰線~南回帰線の間)の地域で生産されています。また、栽培地域が限られていることから栽培可能地域はコーヒーベルトと呼ばれています。

このコーヒーベルト地帯で気温、日射量、雨量、昼夜の寒暖差など気候条件も適してないと栽培できません(栽培できても商用にならない場合が多い)。

気温は20℃~25℃が適正があり、雨量は年間1500~2000mmの雨量と雨季が必要です。日射量は多すぎても少なすぎてもよくないため、シェードツリーと呼ばれるコーヒーよりも背の高い気を近くに植えて日陰を作ります。昼夜の寒暖差は標高の高い地点で発生するため、標高が1000~2000mの高さで栽培されることが多いです。

日本でコーヒーの栽培があまり盛んではないのは気候条件が適さないのが理由ですね。

コーヒーチェリーはどのように収穫するの?

コーヒーノキになるコーヒーチェリーの収穫は手摘みの場所も機械の場所もある。手摘みは一つずつ選別し、完熟したコーヒーチェリーのみを摘み取っていく。機械はでの収穫は機械で枝を揺すってコーヒーチェリーを落とし収穫する。

機械のほうが効率はいいですが、勾配の多い地域では使用できない場合もあります。

また、コーヒーノキ1本当たりのコーヒーチェリーの収穫量は2kg前後になります。これは生豆の状態だと500gにも満たない量です。さらに焙煎を行うことで重さは減りますので、コーヒーノキ1本当たりのコーヒーの量は一日一杯飲む人の1か月弱分ぐらいということになります。

コーヒーノキの天敵たち

代表的な2つについて説明します。

1つ目はサビ病です。光合成を妨害し、落葉を引き起こします。コーヒーの木が弱ってしうため、収穫に直接影響を及ぼします。

2つ目はコーヒーノミキクイムシという生物です。小さな甲虫類です。メスが熟していないコーヒーチェリーの中に卵を産み付け、ふ化した幼虫が実を食べてしまいます。

以上を俯瞰してみるとなかなか栽培が難しそうな植物に見えますね。

コーヒーノキのサイクル

コーヒーのサイクル図

ここではコーヒーの種子から成長していきコーヒーチェリーを実らすまでを以下のように追ってみていきたいと思います。

  • 種まき
  • 育成
  • 開花
  • 結実
  • 収穫
  • 生産処理
  • 選別
  • 出荷

種まき

内果肉のついた状態で、苗床などに播種されます。発芽率は保存期間が短いものほど良いです。

おおよそ1か月で発芽します。

育成

コーヒーノキは対生といって茎の節に2枚の葉が対になってつきます。

苗が50cmぐらい(葉が10枚ぐらい)に育ってきたところで、農園の畑に移植されます。

3~5年ぐらいの成長後初めて開花します。

開花

コーヒーノキの花は乾季終了時の降雨後に咲きます。栽培地により乾季雨季の回数や時期が異なるため開花回数も1回であったり2回であったりすることもあります。

また、咲いた花は数日で枯れてしまいます。

結実

花が枯れた後に小さな緑いろの実が付きます。

6~9か月ほどの期間で完熟し、赤色やオレンジ、黄色といった色に変化します。

・収穫

国や農園によってさまざまな手法で収穫します。また、同じ木の枝に熟度の異なる実がついているので完熟したものを分けて収穫しなければいけません。

・生産処理

収穫したコーヒーチェリーは腐敗してしまう前に「生豆」にする作業を行います。

この作業が生産処理」「精製と呼ばれる作業になります。

生産処理には何種類かります。

詳しくは以下の記事で紹介しています。

選別

生産処理の後「脱穀」経て「コーヒーチェリー」から「生豆」になったものから異物や欠点豆の取り除きます。

良質な豆、欠点豆で分けることや、大きさ別に分けること、色によって悪いもを除くなどの方法があります。

その後、大きさや欠点豆の数等でグレードを付けていきます。

コーヒー豆のグレードや区分についてはこちらをご覧ください。

・出荷

選別の済んだ生豆は出荷用の袋に詰められます。

袋は豆の種類やグレードなどによって異なる場合がありますが、主に麻袋真空パックグレインプロの3種類のいづれかに梱包されます。

麻袋は 70キロぐらいの容量があり、コストもかからず丈夫といった面があります。

コーヒーの豆は船での輸送が主な手段となるため、より保存性の高いグレインプロと呼ばれるものでコーヒーの生豆の香味特性を保つ手段もあります。

また、高価な豆などに多い真空パックという方法も用いられています。こちらは、容量を麻袋の半分以下ぐらいにして輸送を行うことが多いようです。

【解説】コーヒーチェリーの構造

コーヒーチェリー断面

コーヒーチェリーの中は上の図のようになっています。

パーチメントとは・・・

コーヒーチェリーの中で種子を包んでいる内果皮。

ミューシレージとは・・・

パーチメントを覆うねばねばした粘液質。

シルバースキンとは・・・

銀皮とも呼ばれる。生産処理の段階では残っていて、焙煎時にはがれる。

・まとめ

コーヒーは農作物だということが理解できたのではないでしょうか。

船で運ばれてくる前にすでにこれだけの過程を経ています。

コーヒーをいただくときは無駄のないようおいしくいただきたいものですね。

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